自分の駄目なところや昔の嫌なことが次から次に浮かんで心が沈みそうなときは、ぱん、と手をたたいて思考を中断する。「はい、そこまで」と自分を制止するわけだ。思索や内省は大事だが、今後に生かせないのなら考えても害しかない。
今日も散歩の途中で思考と追想の泥沼に足を入れかけたので、慌ててぱあん、と手を打ち合わせた。
すれ違った人、びっくりしてた。
あなたを威嚇したわけではないと無言のうちに示すため、目に見えないくらいの羽虫を手でつぶそうとしている演技でごまかした。
今日の経験もまた、思い出し笑いならぬ思い出し羞恥の種となるだろう。手のひらの皮がどんどん丈夫になるたくましき人生。
PR