何のきっかけか、家人と水晶の話になった。水晶の中にできた傷が光の加減で虹色に見えたりする、と教える。
「なるほど。にじがきずに見えるのね」
逆。傷が虹に見えるの。
「そうか。にずがきじに」
違う違う。傷が虹に見えるの。
「間違えた。きじがみずに」
ちょっと落ち着いて。傷が虹に見えるの。
「わかってる。みじがきじに」
わかってない。傷が虹に見えるの。
「きじがにずに」
「にずがきずに」
「きじが」
「にずが……あれえ!?」
傷が
「きずが」
虹に見えるの。
「にじにみえる……よし言えた!」
一分ほどかかった。もちろん何の話をしていたかは忘れた。
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