炒め物を作っているところに宅配便が届いた。一旦火を止めて玄関に出る。印鑑を受取に押して、渡された荷物をとりあえず自室に置き、また台所に戻る。
じゅうじゅうと炒めて、いいところで塩を振る。
ちょうど手に持っていた塩の瓶の蓋を開けようとするが、なかなか取れない。
苦戦しているうちにフライパンの中身はどんどんこげていく。あせっても蓋はびくともしない。
そういえば「焦(こ)げる」と「焦(あせ)る」は同じ字だなどと関係のないことが頭をよぎり。
ふと、冷静になった。
火を消して、落ち着いて手の中の塩の瓶を見る。
そこには、さきほど宅配便の受取につかった印鑑が。
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