明日使う干ししいたけを水につける。そのままにしておくと埃をかぶってしまうので、ティッシュを一枚かけておいた。これで明日はふっくらと水を吸ったしいたけと、その戻し汁で料理ができる。
前日の夜のうちに準備をしておくなんて、自分はなんて賢いのだろう。本当は明日の午前中に戻し始めれば間に合うのだが、明日の朝起きたときにしいたけのことを覚えていられるほどには自分は賢くないのだ。賢さが慎ましいのである。
それはさておき。
科学の勉強をしよう。本日のテーマは「毛細管現象」。
表面張力やら液体の密度やらと複雑で、慎ましやかな知性では理解できなかったが、大雑把に言うと「液体が細い管を伝って、本来の液面より高いところや低いところに浸透する現象」らしい。
わかりにくいので具体例をあげたい。
しいたけと水が入ったボウルに、ティッシュペーパーがかかっていると仮定しよう。何かのはずみで、ティッシュのある部分が水面に触れている。このティッシュが「細い管」の役割を果たす。
水はティッシュに滲みていく。ティッシュのほとんどの部分は水面より上にあるが、水に接した部分からどんどん水はのぼっていく。
おそらく、ではあるが、これが毛細管現象である。
さて、科学の勉強が終わったところで、ちょうど夜があける。
朝起きたら、しいたけの戻し汁がほとんどなくなっており、ボウルを置いたテーブルは水浸しだった。
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