肌のかゆみが治らない。
肌がぼろぼろだとか黙って座っていられないとかのほかに困ったことがある。服が汚れるのだ。
家に帰って着替えた後することは、着ていた服のチェックだ。
汚れていたらその個所だけ手洗い。これが結構面倒。
大体、帰宅してすぐやることが血痕調べって、わたしは殺し屋ですか。古典的に仕込み刀とかかみそりで殺るタイプですか。返り血を浴びないようにするのはプロの常識ですか。万一血がついていたら証拠を消すため燃やすのが一番ですか。家族に裏稼業のことは秘密ですか。
と、洗面所でシャツを洗っているとわけのわからないことを考えてしまってよくない。
毎日ひととき殺し屋気分になるというのはどうなのだ。それは面白いかもしれない。いや、よくない。殺し屋気分で鼻歌を歌いながらシャツを洗うのが健全なこととは思えない。
しかし、想像で日常を刺激的なものにするのは必ずしも悪いことではない。だがそれが殺し屋というのは不穏当な気がする。それに毎日同じ想像をするのはい つかそれが刺激にならなくなることを意味する。それでより強い刺激を求めて本当に殺し屋になってしまったらどうするのだ。だが。
と、わけのわからないことを考えてしまってよくない(以下ループ)。
いや、そんなことより、なけなしの服が傷むのが困るのだ。そのうち着るものがなくなってしまう。なんとかしてほしい。
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