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不定期連載、連れあい寝言メモ。時は朝。朝は午前6時半。
おはようございまーす。朝でーす。起きてくださーい。
「うん。いま起きる……ちょっと待って。いま肉をきざんでるから」
肉はいいから。そもそも寝床にそんなものないから。起きて。
「えーっ。だってお前が肉味噌にいれるから肉をきざんでおけって言ったのに」
肉味噌に肉をいれたら肉肉味噌になってしまうではないか。まず起きて。
「味噌に肉をいれるからって」
言いなおさなくていいから。それ夢だから。今日会社だから起きて。
「え?そうなの?じゃあヒアリングテストは?」
ヒアリングも夢だから受験しなくていいから速やかに起きて。
起床はこの20分後だった。肉をきざんでその後ヒアリングのテストを控えた過密スケジュール寝言だったようだから仕方がないのだろう。
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どんなに追い払おうとしても、パソコンのディスプレイにとまったハエが動かない。
生きているのかどうかも疑わしくなったとき、自分がマウスからまったく手を放していないことに気づく。つまり……ずっとハエのいるあたりで、マウスポインタを一生懸命動かしていた。
手で触れたら、ハエはすぐさまどこかへ飛んでいった。
日暮れてから庭に出る。
しんしんと大気は冷えている。肩に冷気がおりてくる。二の腕に寒さがまとわりつく。手は水に浸しているよう。膝がちかちかと痛み、足先が縮こまる。
特につま先が冷たい。右足は靴を履いていないように風があたる。
風が?それはおかしい。足指を動かしてみると、靴下以外のものに邪魔されず自由に動かせる。左足はしっかり靴におさまっているようだ。酷使したこの靴に もついに穴があいたということか。指先が出てしまうほどの大穴があくまで履きつぶしたのなら悔いはない。ありがとう。ただ明日からどの靴で出かけたらいい かが問題だ。靴を買いにいく靴がない。
体全体がかじかんできたので、家の中に戻る。
靴を確認すると、やはり左側は無事だった。でも、右側は、右足は、残念ながら。
穴のあくほど見つめて確認したが、間違いない。
右足には、靴ではなくサンダルを履いていた。
豚肉の味噌汁をつくったのだが、在庫処分で冷蔵庫にあるものをひととおりいれたら、豚汁(とんじる)というより混沌汁(こんとんじる)とでも呼ぶべきものに仕上がった。
上手いこと言わなくていいから、美味いものが食べたいです……。
霜柱を踏む。冬の芽を踏むがごとき気持ち。踏めばさくさくとほどける氷の柱。さくさくほろほろ足の下。なかなか楽しい。
でも最近の霜柱はしっかり凍っていて、踏んでも崩れやしなくて生意気だ。芽どころか冬はすっかり育っている。
踏んだ霜柱が崩れないと、頭の中に「霜柱の大黒柱やあ~」と再生されて、自分のセンスのほどを思い知らされるので、冬の朝は少しつらい。
エアータオル(温風で手を乾かす機械)に手を差し出しているのに、全然風が出てこない。手をかざしている場所がセンサーが感知しない箇所なのかもしれぬ。
適切なところに手をいれるべくよくよく機械を観察すると、それはエアータオルではなくゴミ箱だった。手洗いは済んでいたが、ゴミ箱に手をしばらく突っ込んでしまったので洗いなおした。
民家の壁に、アルファベットのCを色々な方向に回転させたような模様が、何故かペイントされていた。
「あ、フンボルト……ペンギン……??」
「『
ランドルト環』ね」
間違ったのはわかったが、「フンボルト」まで言ってしまったら、「ペンギン」と続けざるをえなかったようだ。初志を貫くのはいいことだ。
ポケットに入っている携帯オーディオプレイヤーのスイッチを手さぐりでいれ、イヤホンを耳に装着したが何も聞こえない。
断線か故障かスイッチをいれそこねたか。
原因を究明すべくコードをひっぱってポケットからプレイヤーを引き出そうとしたら、たぐりよせたコードの先はイヤホンの耳にいれる部分になっていた。
イヤホンは耳に着けているはずだが。不審に思ってはずしてみる。わたしの耳から出てきたのは、なぜか本来プレイヤーに刺すべき入力端子。
なんだか何もかも間違っていた。
白き朝
寝床の吾のかたわらに
丸まる猫が寄り添いて
夢うつつに
背を撫でて
夢心地に
抱き寄せれば
がつり と硬く
目覚めてみれば
毛布を巻きし
湯たんぽ
まことこの世は
偽りばかり
ぶよぶよした巨大なものが泡を吹きながら上下にゆれていて戦慄したら、歯をみがきながら踊っている自分だった。
歯磨き中にちょっと物足りなかったので音楽を聞いて、まだ少々寂寥を感じたので踊ってみたのだが、やはり少し無理があったようだ。今度から気をつけよう。