駅の近くにある中華料理店がおいしかったと父が教えてくれた。
餃子かラーメンか炒飯か。何がおすすめか気になって、「何が美味しかったの?」と尋ねる。
父、しばしの黙考の後、
「味が、おいしかった」
誰もネタ的においしいかなど気にしていない。
それとも、わたしは常に笑いのネタやお得な話を探している人に見えるのだろうか。こんなにまじめで堅い四角四面の人間なのに。誰も本当のわたしを見てく れない。ああかなしい。たしかに本当の自分など見られたら、誰も側に寄ってこなくなるばかりか危険人物として抹殺されそうなのでとても困るが。
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