連れあいや義母によると「本家」というのが我が家にはあるらしい。
いまどき本家だの分家だのにこだわるのはよほどの田舎だと思っていたが、わたしはそのよほどの田舎にきたのだと実感する。
しかし「本家」があるというのは、なかなかの旧家というイメージもある。さらに旧家=ちょっと格好いい家柄というイメージもないわけではない。
ルーツや来歴がわかるのか興味本位で連れあいに聞いてみた。
「叔母さんがいうには昔城下にいた鍛冶屋が、お城のお姫様とかけおちしてこっちに逃げてきたのがはじまりらしい」
ぶっ。
いけない。本気で吹き出してしまった。
箔をつけたい昔の人とか、ちょっとファンタジックな中学生がいかにも考えそうな起源なのでつい。本当にこのような来歴のおうちの方には申し訳ないが。
連れあいにあらかじめ聞いておいてよかった。それを信じている本家の人の前で笑ってしまったらまずいことになっただろう。
それに我が家が大した家柄でもなさそうでよかった。わたしは「普通」がいいのだ。
何より姫の末裔の嫁がわたしではあまりにロマンがないではないか。まず一番に自分自身ががっかりだ。姫の血に連なるのであれば、見目麗しく才長けて、ついでに超能力なんかもあって・・・・・・というわたしのロマンを壊さないで欲しい。
さてこの話に登場する人物のなかで、一番痛い中学生っぽいのは誰かというと。
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