連れあいが読みかけの本を開いて伏せている。それはわたしの本だ。普通に読む以上に本が傷むのが嫌なので文句を言う。
素直に本を手に取る連れあい。読みかけのページを開いたまま何かはさむものはないかと探す。わたしも探す。
とりあえず手元にあった携帯電話を開いたページに乗せてみる。さすがに厚みがありすぎるので携帯電話を再び持ち上げたその時。しおりは携帯電話でいいと判断したらしい連れあいがページをおさえていた手を放した。
ぱたん、と。何にも邪魔されずに本が閉じる。
喧嘩になった。
読みさしのページにしおりをはさみ、本を置いておいた。
後から来た連れあいが、本からほんの少しはみ出している紙片の絵に興味を持ったらしく「何これ?」と何げなくそれを引きぬいた。
ああ無情。読みかけのページを守っていた栞は、連れあいの手に落ち。
喧嘩になった。
2日続けて栞のことで喧嘩になるとは思わなかった。
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