さつまいもが安かった。生クリームも買ってきた。卵と牛乳、砂糖の貯蔵は十分だ。
さあ、さつまいもプリンをつくろう。
普段の料理は九分九厘成功するようになった(残りの9割1厘は失敗する)ものの、お菓子づくりは勝手が違う。唯一、人間の尊厳を汚さない程度の味になるのがプリンだ。プリンがさつまいもプリンになったところで要領はあまり変わらない。
1 さつまいもを切ってレンジで柔らかくし皮をむく。
2 牛乳と生クリームと砂糖を混ぜ、少し温めて砂糖をとかす。
3 1のさつまいもと2をフードプロセッサーで混ぜつつ細かくする。
4 砂糖を煮詰めてカラメルソースをつくり、サラダ油を薄く塗った型に少し敷く。
6 3を裏ごしして4の型に流し込む。
型にタネを流したところでバニラエッセンスをいれていないことを思い出した。なくても困るものではないが、いれるといれないとでは自己満足度が違う。家にエッセンスがある状態で忘れると、画竜点睛を欠く気分になるのだ。
「5 3にバニラエッセンスを数滴いれる」、そして型に流し込むのが手順としては正しかろうが、型に入ったものに振り入れることにした。
7 天板にお湯をはったオーブンで焼く。
焼きあがるまでは40分程度かかる。自室に戻って休憩しよう。
自室のパソコン画面には調理にあたって調べたさつまいもプリンのレシピが映っている。軽い確認のつもりで読み直す。
あ。
あああ。
あああああ。
卵、いれて、な、い。
それ多分焼いても固まらないよ!生クリームとさつまいも入りの変わったホットミルクが出来るだけだよ!
慌てて台所に戻り、オーブンからとりだした型にとき卵を直接いれて混ぜた。
抜けていた手順5は「5 3に卵を加えて混ぜる。あればバニラエッセンスを数滴いれる」が正しい。
バニラエッセンスをいれないなんて画竜点睛を欠くといいながら、実際は竜の身体もちゃんと描けていなかった、そういう話。
8 荒熱がとれたら冷蔵庫で冷やしてできあがり。
できあがったプリンは美味しくいただいた。ありがとう全ての材料たち。とくに卵。ごちそうさまでした。
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