見上げた青い空に雪片が舞っている。まだつぼみもふくらんでいない桜の散り際を思い出す。
季節も人も出来事も、いとえど訪れ、惜しめど過ぎる。自分はいつもそんなものたちに、置いていかれたような気がしていたが。
振り返る。涙を浮かべた目に、今まで歩いてきた道がうつる。もう雪もない。
置きざりにされた感傷に酔いながら歩いているうちに、置いてきてしまったものもあったかもしれないと、気づく。
要約すると。
アレルギー性鼻炎がひどいのに、ポケットティッシュを家に置いたまま散歩に出てきてしまったと気づいたわけで。
くしゃみと鼻水と鼻づまりと涙目で大変だった。人に会わないうちに帰ってこられたのが幸い。
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