自室の電灯は、紐を引っ張って点けたり消したりするタイプだ。
スイッチである紐は毛糸を結んで長さを延長してある。これで布団に寝たまま明かりを消せるということらしい。
二足歩行の動物として電気くらい立って消せばいいと思うが、スイッチが長いのは非常に便利なのだという家人の主張に従ってそのままにしてある。
朝。
布団をたたんだあとは、天井からぶらさがっている長い長い紐はうっとうしい。電灯のかさにひっかけて、短くしておく。
夜。
猫をねこじゃらしで運動させるのに紐が邪魔になる。明るいときと同じように片付けておく。
さらに夜も深くなり、就寝時間。
布団に寝て明かりを消すべく見上げると、スイッチは電灯のかさにひっかかって遥か高いところにある。
起きて立ち上がり、紐を元通り下ろして、明かりをおとす。
これが毎晩のこと。
……紐を延長しておく意味があるのか甚だ疑問である。
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