ちょっとしたはずみで手にできた傷がなかなか治らない。
小さく浅いのに水が染みる。擦れると結構痛い。鬱陶しいので絆創膏を貼ってみた。威力は絶大だったが、数日経ってもふさがる気配がない。観念して面倒で使っていなかった薬を塗ることにした。
水でさえじくじくと染みるのにそこによくわからぬ化学物質をすり込むとは何と野蛮な行為だろうか。さぞかし痛いのだろうとびくびくしながら肌につけるが、これがまったく染みない。痛くない。塗っているかどうかもわからないような感触なのにこれで傷が治るなんて、製薬技術も進歩したものだ。
感心しながら患部をよく観察したら、絆創膏を貼ったままだった。これは染みるはずもない。そして効くはずもない。
PR