なくて七福神、あって八百万の神の国であれば、家の中にも色々いらっしゃる。
例えば、靴下の片側だけを隠してしまう神様とか。いると思う。神様ではなく妖精とか妖怪の類かもしれない。
さて、洗濯物を干していたところ、家人の靴下が片方無いのだ。
洗濯機の中に忘れてきたかと覗いてみるが空っぽ。
洗濯機の周りに落としたのかもしれぬと見回せど床ばかり。
洗濯機から干し場に至る短い道を目を皿のようにして探しても不明。
ならばそもそも洗濯機にいれていないのだろう。昨日わたしと共に外出から帰ってきた連れあいが、あれやこれやを脱ぎ散らかしていた部屋を捜索する。
すぐに片付ければいいものを、ぽいぽいと脱ぎ捨てるので無くなるのだ。自分も帰宅直後は鞄やコートをそのあたりに置きっぱなしにしていたのであまり文句も言えないが。念のため弁明すると、一晩たった今はそれらはちゃんと所定の場所にある。
ほとんどの物があるべき位置におさまっている部屋に、行方知れずの靴下は落ちていない。
あるはずのものがなくなるのは時々あることだ。ここまで追ってもないのなら仕方ない。あきらめて別の仕事にかかることにする。
卵やらトイレットペーパーやらが切れていたので買い物に行かなくてはならない。いつも外出のときには持っていくトートバッグを取り出して、ちゃんと財布が入っているか確かめる。
よし。財布は入っている。
ポイントカードもある。
ハンカチとティッシュも入れてある。
あと。
連れあいの靴下(片方、使用済み)も、入ってた。
脱いだものを見境なく行く先も確かめず投げておくのはやめろと5分ほど説教。
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