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作品紹介:
舞台は、人間と空想の生き物が住む世界の境界にある森。地下アパートメントに住む、うさぎのきょうだいのお話。第1話「ニンジンの巻」から第5話「初恋の巻」を収録。
作品名:
阿部一族
なんという斬新な時代劇……。(修正されていたときのための
画面キャプチャ)
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時間がない。時間が足りぬは工夫が足りぬ。御説ごもっともだが、計算してみるとやはり時間がない。
平均寿命がざっと80歳。自分は150歳くらいまで生きるつもりではいるが、ついうっかり平均値に迎合してしまうこともありうる。そうなると現在で30 年とかなり生きているから、残り時間は約40年だ。今後も睡眠時間を削るつもりは毛頭ないので、40年のうち3分の1は眠らねばならぬ。残り時間は実質 26年。今まで生きてきた時間よりずっと短いのだ。
若いころは時間が過ぎるのがゆっくりだったが、現在は一日もあっというま。つまりこれからの26年の体感時間ははかなり短いと予想される。これがあせらずにおられようか。
だから一瞬一瞬を大切に生きるの、と目を輝かせつつ実行できるかといえばさにあらず。だらだらとのたのたと無駄に時間をつぶしたりする。
無為な時間もそれが楽しかったという記憶があればよい。そんな印象がなくても、ぐたぐたと過ごしたことを後から懐かしく振り返ることができるのならいい だろう。現在形でも過去形でも、楽しい楽しかったと思えるのなら、それは無駄な時間ではないと信じる。だから、時間がたりないと言いつつもわたしの生活は 何も変わらない。ほとんどの時間が無駄ではないと肯定してしまっているので。これをすなわち「無駄に」ポジティブという。もうすこし有意義で生産的な暮ら しをしてもいいと心の隅で主張していないこともないが。
しかし、しかしだ。いくら無意味な時間などほとんどないと肯定しても、このゴールがどんどん近づく余裕のないなかで。
魚はまぶたがないのに、どうしてドライアイにならないのだろう。
と真剣に考えていた5分間は、どう考えても無駄だった。
「ふざけるな!」
夜中に怒られた。こちらが黙っていると
「ちょっと聞いてるの!?」
仕方なく返事をする。
「どうしてそんなことするの?」
そんなこととは何のことか。
「お前がオークションで買ったもの、東京に届けるって言うから」
いや、最近はオークションにはなるべく手を出さないようにしていますし。大体買った側である自分が相手に物を届けるとはどういうことでしょうか。
「しかも東京まで歩いていくって」
そんな発達した交通網を省みない決死のオク取引は嫌だ。
以上。とある氷点下の夜の連れあいの寝言でございました。ちなみに怒鳴られたとき、わたしはちょうど寝入りばなでしたよ、ええ。
天才が1パーセントのひらめきと99パーセントの努力であるならば。
99パーセント分の努力をしても、残り1パーセントを埋めるひらめきがなければ、それは決して100パーセントにはならないということで。
昔、歩道で信号待ちをしていて、ふとひらめいた。ひらめいたというよりは、それまで思い込んでいたことが間違いだと、ふいにわかったのだ。
車の方向指示器(ウインカー)は、運転手の意思を読み取って勝手に点滅するのではない。
努力すらせぬ凡人にひらめきは訪れない。
ちなみにこれは、20歳をかなりすぎてからの話……。
最近飲み始めた薬が独特のにおいがするらしく、何故糖衣錠ではないのかと連れあいがこぼしている。
……その薬を糖衣にするのは、信憑性の観点から好ましくないと思うのだ。「おなかの脂肪をとる薬」だし。
慌てて外に出ようといつものサンダルを突っかける。しかしなかなか足が入らない。急にサイズが小さくなってしまったかのようだ。もどかしく足元に目を落とすと、つま先を出すほうから足をいれようとしていた。
どうも自分は動作が遅いようなのだ。
たまに誰かが皿洗いを代わってくれると、すべて片付くのは普段のわたしがやっと半分まで洗った時間だ。こんな作業は朝飯前と何かを始めると、朝食が2時間も遅れたりする。
自分が少々のんびりしているのであれば、その対策をとらねばならぬ。遅さを補うべく作業の開始時間を早めにすることにした。アタイの年末は10月からだ ぜ!と大掃除も先月から少しずつ進めている。ただこれに関しては、掃除した後にもどんどん汚れていくので、世間的一般的な年末にもう一度同じところをきれ いにしなくてはならないかもしれぬ。
本当はもっと人並みに手早く何事もこなしたいが、長年の習慣なのでなかなかうまくいかない。
さて、そんな自分の本日。
料理の煮込み時間中にガスコンロを掃除しようとして、今まさに煮えている鍋に手をついて火傷。
ドアを開けて室内に入ろうとして、自分が開けかけているドアに激突。
ゴミ箱のふたをとってゴミを入れるはずが、ゴミを捨ててからふたをを開けた。つまり、自らふたに置いたゴミを、自ら飛散させる大惨事。
何事もスピードアップしたいと望むものであるが、技術的な問題が山積していると強く感じた日であった。
イヤホンがうまく耳に入らない。入れてもすぐに落ちてしまう。押し付けても音が聞こえなくなるばかりで取れやすいのは変わらない。手でイヤホンをまわし ながら耳の穴にぴったりの角度をを探す。微調整のすえ、やっとこれだという場所をみつけた。フィット感も音の聞こえも申し分ない。安心してイヤホンから手 をはなす。
その下ろした手がイヤホンコードにひっかかり、引っ張り、きっちりとはまっていたイヤホンも耐えきれずにぽろりと。
成し遂げたことは、いつか壊されなくてはならない。わたしはそのどちらをも、自らの手をもって行う信念の人なのだ。
「どうして『イートファイト』ではなくて『フードファイト』なのだろうね」
「いいんじゃない?『フードプロセッサー』って言うし」
「あれはフードをプロセスするものだからそのままだよ」
「え?『教授』じゃないの?」
「それは『プロフェッサー』」
「……」
「……」
「……」
「……『フードプロセッサー』のこと、『食品教授』だと思っていたの?」
「い い え 。 ま さ か」
汚い話につき注意。
犬小屋のまわりの糞を片付けるためのシャベルが地面にさしっぱなしになっている。
今朝はそのスコップからたくさんの蜘蛛の糸がのびていた。一晩で何匹巣をはったのか。
朝日を背景に大地に刺さったスコップ。無数の銀の糸は封印のよう。ここで妄想癖が発動。
「これが神代の昔に妖精によって封じられた伝説の……。
王たる者にしか抜けないと言われた神器、しかし我ならば。
応えよ!我とともにこの世の穢れを打ち払え!」
と勢いよくスコップを取ってポーズをつけるべく体を反転。伝説のスコップをかまえ、しっかと地面に足をつき。
えーとね。踏んだ。
(ヒント:本文の一行目)