- HOME
- [86]
- [87]
- [88]
- [89]
- [90]
- [91]
- [92]
- [93]
- [94]
- [95]
- [96]
×[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
駅でみつけたゴミ箱。
「その他のごみ」
ゴミ箱はこれ一個きり。
どの他のゴミだ?
PR
連れあいの職場においてわたしは、
爪を噛む癖があり(これは本当)、
連れあいの散髪をしてあげるも大失敗し(本人が自分で切った)、
連れあいが一度は通勤用鞄にいれた弁当をこっそり抜きとる(本人が勝手に忘れていった)人間として周知されているようなのだが。
なんだろう。実害がないのにやりきれない気持ち。
犬の散歩に出ようとしたら犬がいない。リードもない。先に外に出た家人がそのまま連れて行ったようだ。糞を片付けるためのスコップは残っていたので、それを持って追いかける。
早足で歩くがなかなか追いつけない。手にはスコップだけ。冷静に今の自分について観察すると、スコップは金属だし、先がとがっていると言えないことはないし、それをむきだしで持って早足で歩いているというのはちょっと。
「怖いよ。不審者みたい」
追いついた家人に言われた。確かにそうだ。通報されなかったことを幸運に感じるべきだろう。
何週間か後、義母が「近所にある畑に野菜をとりにいく」と出かけていった。
農作業着に。
ほっかむりで。
むきだしの、包丁を手に持って。
スコップくらい何でもない気がしてきた。
本日の夕食の準備。
まずは下ごしらえにごま油。
寒さで固まっていてなかなか出てこない。
負けずに下味。はちみつを大さじで。
同じく寒さで固まっていて瓶から取り出すのに一苦労。
ここからはスピード勝負。フライパンにオリーブオイルをひく。
これまた寒さで固まっていて竹串でつついてぽたりぽたりと落とすしかない。
味付け。鶏がらスープの素をささっと二ふり。
今度は湿気でかちんかちんになっていた。スプーンですくおうとしてもびくともしない。
そんな困難をのりこえてようやくできた夕ご飯。
調味料の状態とは関わりないところで、非常に残念な味。
食べている間の家族の表情が硬かった、と。
そんな、きれいな落ちがついた。
バーコード読み取りで商品名と価格がでるなんてすごいと感心していたレジスターは、いつのまにかお釣りも自動で計算して出てくるようになっていた。それでもまだベテランのキャッシャーさんよりは遅いが、慣れない人でも間違えなくなったのは大きいだろう。
そんな最新式のレジスターで会計をしてもらったときのこと。
「はい。148円のお返しになります」
と店員さんから渡されたおつりが。
50円玉 2枚
5円玉 9枚
1円玉 3枚
じゃらじゃら。
さすが最新式。わたしの懐が寂しいのを即座に見て取り、せめて重さだけでもリッチ気分にさせてあげようという粋な心遣いの感じられる硬貨構成。おかげで一気に財布が重量感を増した。
そしてもうひとつ、さすがと言うべきは。
こちらが受け取った瞬間ふきだしてしまった無駄に多い硬貨を、くすりともせず差し出してきた店員さん。正にプロフェッショナル。
酒屋でお洒落なボトルの酒を見つけた。あいにくと下戸なのでワインなのか日本酒なのかそれ以外なのかはわかりかねるが、商品名は「カフェ・ド・パリの雪」。
エッフェル塔に。ミラボー橋の下に流れるセーヌ川に。
モンマルトルのアパルトメントに。シャンゼリゼの明かりに。
ふわりふわりと雪は降り。
情感あふれるネーミングではないか。感心しつつ商品棚に目をやると、店でつけた大きな値札が貼ってある。値段の上には品名も記載されているのだが、それが。
「カフェ・ド・パリパリの雪」
パリの街並みが一気にクリスピーに。
補足
日記を書くにあたって調べたところ、商品名は「
カフェ・ド・パリ ブラン・ド・フルーツ パリの雪」が正式らしい。
略して字間をあけずに書いたのがクリスピーの元だったようだ。
本日の日記には暴力シーンやグロテスクな描写が含まれています。
自分に接しているのに見えないものは何となく不気味だ。自分の後姿はひどくよそよそしいし、内臓は得体がしれない。つむじなどは未知の世界。鏡や写真にうつった顔があちこち未整理に感じるのも普段は自分からは見えないからだ。きっとそうだ。他に何かおかしく感じる要素があろうか。いや、ない。
とにかく、自分に接しているのに見えないものは何となく怖い。そう、例えば、立っているときの足の裏とか。
踏みつけて痛いのは硬いもの。恐ろしいのは柔らかいもの。家の中には時々、その柔らかいものが落ちている。猫の持ってきた小動物とか、猫のアレとかアレとか。それらのいずれも素足で踏んだことのあるベテラン踏み師であるところの自分だが、踏むことに慣れることはない。できれば二度と遭遇したくないと願っている。
窓がなく常に暗い仏間は、その柔らかい占有離脱物がよく落ちている場所である。そこを今から掃除する。
電灯のスイッチは部屋の真ん中に下がっている紐のみ。そこまでは明り無しで行かねばならぬ。ほんの二歩ほどだが、なかなかスリリングだ。できればスリッパを履いたままいきたい。しかしできない相談である。
するりとスリッパを脱いで、淀んだ暗さに足を踏み入れる。一歩。
ふと、何か気配を感じほとんど無意識に後ずさった、その足が。
ふにゃり、と。
柔らかいものを、踏む。
うわああああああああああああああ!
……。
さきほど脱いだスリッパだった。
あと、感じた気配は別になんでもない気のせいだった。悲鳴のあげ損。
連れあい寝言メモ。
「え?ハガキ持って来てたのに?
ハガキ持って来てたのに記念品ほしくてずっと踊ってたの?馬鹿じゃないの!?」
よくわからないが、わたしが不注意でさもしい踊らされ役としてキャスティングされ罵られていることは十分に理解した。あなた、目が覚めたらちょっとお話がありますから。
猫用フードを袋から箸でかきだして、餌皿へ。
猫が食べるのを微笑ましく見守ったのち、袋の口をとめるべく折り返し。
ねろん、べちょん。
いつのまにか、袋の開いた側を下にして持っていた。当然中身は自由落下。
これだけさりげなく物の向きを変えられるなんて、手品師になれるのではないか。問題は本人がそんなことをした自覚がないことだが。
「
ツナはカルシウムをホウレンソウの3倍以上含み、野菜の中でも群を抜いています。」
魚であるツナ缶を野菜と比べるのはどうか。当惑しつつもう一度読み返したら、改行前にもう二文字あった。
つまりは「コマ
ツナ」。