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なかなか散髪に行けず、外にでるなら髪を整えないと恥ずかしい長さと鬱陶しさになってきて、ますます美容院が遠のいている。
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朝、まだ早い時間にほとんど目が開けられていない家人が起きてきた。どうしたの。
「うん。犬を探しに行こうと思って」
犬?ご実家で飼っている犬に何かあったのか。
「違うちがう。ホームステイ先の犬が寒い寒いブリザードの夜にいなくなって、それを探しに行くの」
……それ、夢だと思う。
「……確かにそんな気がしてきた。そもそも俺がアメリカにいるはずがない」
ついに寝言だけでなく実際に行動が伴うところまできたと戦慄したが、本人が気づいてくれて良かった。
この後、どれだけスペクタクルでアドベンチャーでヒロイックな夢を見たか延々説明されたのは良くなかった。
髪を洗っているとき、うまく洗えない場所があった。指でほぐそうとしても小さな束になってがっちり固まっている。何か糖のような液でもついてしまったのだろうか。シャンプーをつけた手で丹念にこすっていると、ほろりと抜けた。
髪束が何の抵抗もなく抜けるなんて病気か。おののきつつ手を見る。
……ヘアピン。
覗きこんだ鏡に姿が映らない、と一瞬慌てたが、鏡のとなりにある時計を見ていた。
復興お荷物、と聞こえたので随分ひどい表現ではないかと憤りながら顔をあげたら
テレビの字幕には「復興にもつながる」と。
初めて入った喫茶店。ランチについているライスをテーブルに置きながらウエイトレスさんが一言。
「ひとめぼれです」
慌ててもう一言。
「あ、お米の品種です!」
いや、わかってるけど。確かに知らない人はどきどきしそう。
チン、とトースターから音がして、いそいそとトーストを取り出しにいったら、食パン入れ忘れてた。
本日は日記の更新を休みます。
肌からじわじわと寒さが染みてくるような夜の散歩道、懐中電灯の光の先に、奇妙なものが落ちていた。
あれは、アジの開き?
鍋やシャンプーの空き容器、果ては消火器までひととおりの物が落ちているのはみたことがあるが、アジの開きのようなまだ使えそうな食べられそうな物は初めてだ。お魚くわえたどら猫の仕業だろうか。せっかくの獲物を置いたままその猫はどこへ行ったのか。よほどの急用だったのだろうか。
猫の急用とは何だろう、と色々想像しながら近寄ってみる。
アジの開きではなく、枯れ葉だった。
すっかり暮れた空を見上げれば、水気を失った葉ずれの音とその奥に秋の星座。
地元のお祭りに毎年刃物業者が出店していて、サービス価格で包丁などを研いでくれる。毎年そこそこ流行っているようだ。
お得だしお祭りが終わったあとも役立つしすばらしいと思うが、この祭り会場にいる人のうち何割かは包丁を懐に忍ばせていると想像すると何かすごいところに来てしまった気分になって緊張してしまう。