家族全員同じ型の湯たんぽを使っている。
取り違えないようにとの配慮だろう。義母は自分の湯たんぽにマジックで何か書いているようだ。何とはなしにかすれた文字を読んでみる。
「65才。母のユタンポ」
何故に年齢を。しかも一番最初に。
しかし家長が行っていることだから、それに倣って自分も年齢とともに「嫁のゆたんぽ」と記すべきだろうか。でも現在の年齢を書いたら来年使うときサバを よんでいるみたいで恥ずかしいし。「30代」とか「70年代生まれ」とかにしておくか。「猫だいすき」とか「炭水化物は最高の美味」とかだと個性が主張で きていいかも。自己アピールなら「粗忽者」は外せないが、そもそもそんなことを湯たんぽに書いてまで主張する必要があるのかという問題は常に存在するわけ で。
色々と考えた末、湯たんぽはいまだ無記名。
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