友人が披露宴の招待状を届けてくれた。ありがたい事である。
類は友を呼ぶのかわたしの友人は皆縁遠いのだ。
そんな逆境にも負けず見事相手を見つけ、あまつさえこのわたしを晴れの席に呼んでくれるというのだから立派である。
幸せであるように。
結婚する本人が招待状を届けてくれたのだからこれはもうインタビューしない手はない。
披露宴は年度末。住むところも新しく決めるつもりだという。うんうんそれは忙しかろう。ではあの件は決まっているのか。聞いてみる。
「式場はもう決まっているの?」
お、友人が絶句している。かすかに「え、それ…」と言ってわたしの手の中を指さす。
そこには披露宴の招待状が。
あ、そうだよ。式場決まっていないと招待状出せないよ。
……ごめんよ、慣れていないのだよ。幸せって奴に……。
…いいではないか。会場も決まっていないのに招待したって。何ならわたしが先駆者として会場どころか相手も決めずに各方面に招待状をだしてもいい。いや、やっぱり恥ずかしいが。
当日は友人に恥をかかせないよう大人しく粛々と式に臨みます。
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