目を覚ます。光の朝。
猫がたたんだタオルケットのまわりで遊んでいる。
むしろ、タオルケットの中を覗き込もうとしている。
あれは、獲物を捜す目だ。
そういえば目を覚ます直前、歯車がきしむような音が連続でしていた。
たたんだまま、タオルケットを持ち上げて、外にでて、広げてみれば。
小さなネズミがぽとりと落ちて、ぎぎぎぎぎと鳴きながら逃げていった。
そんなことは日常茶飯事。
目を覚ます。雪の朝。
猫はもうどこかへでかけている。
かわりに、部屋の入り口、少し開いたふすまのすきま、茶色くて中指ぐらいの長さの円筒形にちかい柔らかそうなものが、挟まっている。
猫の本日の成果だろう。
朝から死体処理か。どこのギャングだ。げんなりしながらふすまを開ける。
はさまっていたのは、愛用のスリッパのつまさき。
スリッパを、換えようと思う。
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