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起きて日常、寝て日常。

 ここには破もなく急もなく、 とりとめなく節操なく知識なく事件もなく全て世はこともなし。

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2026.02.04 (Wed)
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藤田喬平ガラス美術館・秋乃宮博物館

 宮城県松島町の松島海岸へ行ってきた。
そこで立ち寄った美術館、博物館が面白かったので紹介。

藤田喬平ガラス美術館

Webサイト

 松島の主要観光地が集まるエリアからちょっとはずれた場所(でも十分徒歩圏内)にある瀟洒な門構えの美術館。
ガラス美術館というので、観光地に売っているちょっと高級な食器のさらに親玉みたいなのが飾ってあるのだろうと想像していたが、さにあらず。
ガラスが「美術品」になるとはこういうことか、と目を開かされるような美しい展示品の数々が並ぶ。
酒が美味くなりそうなとっくり、ほっとするような明かりのランプ、野菜を模したオブジェなどから何をいれるかわからない大きな蓋つきの器まで種類も豊富。

 「何を入れるかわからない」といえば、外国で展示した作品を見て、「これは何を入れる器か」と聞かれ「夢を入れるんです」と答えたという逸話が紹介されている。 この器にいれておけば夢も腐らずいつまでも生き生きしているだろう。

 さらに展示方法も凝っている。展示室への入り口が幻想的なトンネル風になっていることをはじめ、 木の枝をからめたオブジェが装飾として展示室のポイントになっていたり、ランプシェードはガラス張りの小部屋にぶら下がっていたりと、 見学者を楽しませる工夫が随所にある。

 また、併設する洋風の庭は広く、チャペル風の建物や池などビューポイントには事欠かない。

 うれしいのは展示室も含めほとんど全てが写真撮影可というところ。
写真を撮りたい!きれいなガラスも写したい!どんな風に撮るのか考えるのが楽しい!あとで見返すのが旅の醍醐味!という ミーハーな観光客に応えてくれる。

 有料の展示室を見終わるとお茶を出してくれる心遣いも素敵だ。それを除いても接客は一流だった。

 松島にいくつかある美術館、博物館のなかでも特におすすめ。入館料は1000円と高いがそれだけの価値あり。


秋乃宮博物館

Webサイト

 ごく普通の土産物屋の2階という意外な立地の博物館。
当然というか必然というか「博物館」というには狭いのだが、これがなかなか馬鹿にしたものではない。

 キャッチフレーズは「大正昭和の玉手箱」。大正から昭和50年代あたりまでの生活用品を色々展示している。
趣味でやっている古物屋と古本屋が合体したような展示で、それだけならざっと流してみて終わりだ。

 だが、ここのすごいところは、色々な展示物が触ってもOK、撮影もOKなこと。

 さわってきたとも。
欽ちゃんが表紙の『週刊平凡』を立ち読みし、足のついたテレビのチャンネルを回し、レコードの棚に何があるか確かめ、 教師用の巨大木製三角定規の重さに驚き、レバー式のパチンコ台で玉をすっからかんにし、ベーゴマを回すべく努力し、タイプライターをぱちぱちいわせ、 パーマンのヘルメットをかぶって写真を撮った。

 驚いたのは人力車(本物)の横に「乗ってもいいです」の張り紙があったこと。おいおい普通「危険ですので触らないで」ではないのか(嬉しそうに)。 残念ながら自分の体重に不安があって乗りはしなかったが、引くまねくらいはしてくればよかった。

 この手のものに興味のない人に薦められるわけではないが「大正」「昭和」「レトロ」などのキーワードに反応する方はぜひ。ガラス越しでないリアルな「あの頃の暮らし」と遊べることうけあい。



 以上、宮城県松島町のおすすめ博物館2館。
立地や展示などが対象的な2館ながら、共通することは見に来る人が主体的に楽しめること。
写真撮影や展示物に触れることが必ずしもいいことではないし、それが不可能なことも多々ある。
でも「楽しむために働きかける余地がある」というのは、そのものに対する印象を大幅に良くするものだなあと感心した。うちのサイトも見習わないとなあ。サービス精神が足りないよなあ。

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2005.09.16 (Fri)
Category[散財(放置中)]
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