日も暮れてから、庭に生ごみを捨てに行く。
連れあいが手伝うと言う。
「じゃあ俺、猫持つね」
猫を抱き上げて連れあいが言う。
ごみ捨てに猫を連れてどうしようというのか。
庭は暗いので懐中電灯が必要だ。
「俺は猫を持っているので持てない」
猫をなでながら連れあいが言う。
生ごみと懐中電灯を持って靴をはく。
玄関を出ようとする。
「猫で両手がふさがっていて、開けられない。開けて」
逃げようとする猫をしっかりと捕まえて連れあいが言う。
生ごみと懐中電灯を持ったまま、なんとかわたしが玄関のドアを開ける。
生ごみ用のごみ箱を開けてごみを捨てる。
「ほら、雪だよー。きれいねー」
景色を見せながら連れあいが猫に言う。
ごみ箱を閉めて、ついでに蓋につもった雪を払う。
家に戻る。
「猫が逃げないうちに閉めて」
真剣な顔で連れあいが言う。
玄関のドアを閉める。
靴を脱ぐ。
「よーし。俺、よくがんばった。よく手伝った!」
猫を解放した連れあいが笑う。
君、何をしに来たのだ。
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