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起きて日常、寝て日常。

 ここには破もなく急もなく、 とりとめなく節操なく知識なく事件もなく全て世はこともなし。

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2026.02.06 (Fri)
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酒宴のあとに麺類を

 いつも暖簾を裏表逆にかけているラーメン屋が気になる。外から見ると「ラーメン」の字が左右逆なのだ。
最初に見かけたときは、たまたま間違っているのだと思ったが、いつ見ても「ラーメン」が逆に書かれている。
何かこだわりがあるのだろうか。
外から見て裏だということは、中からは普通に読めるということだ。
暖簾の文字を店から出る人が読み易くしておくメリットとは。

メニューがラーメンならざる物で埋め尽くされているとか。
ラーメンを頼んだのにラーメンとは思えないものが出てくるとか。
客が呆然と店を出ようとすると、暖簾の文字が目に入る。「ラーメン」。
ああ、そうか。ここはラーメン屋だっけ、と。ようやく彼は思い出す。
暖簾をくぐればそこは見慣れた通り。
出口の正常な「ラーメン」の文字により、彼は覚醒し現実に帰ってきた。
出口は入り口である。振り返れば「ラーメン」の鏡文字。鏡文字は異界の文字だ。その暖簾の先では、異界の食べ物が供せられる。異界の物を食べれば異界の者となる。
しかしこの世の文字である「ラーメン」が彼をここへ戻してくれた。内側に向いた「ラーメン」の文字に感謝しつつ、彼は街へと戻っていくだろう。

そんなファンタジーな想像をしつつ、その店の前を通っている。

ファンタジーというより、単にこの世の物とは思えない味の店について大げさに語っているだけにも聞こえるが。想像力の限界の哀しさよ。
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2008.01.04 (Fri)
Category[日記]
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