家事のときに使うために携帯音楽プレイヤーを買ったのが、1年ほど前のこと。
いや、まだ1年経っていない。10ヶ月くらいだと思う。
それにも関わらず、この間、4代目のイヤホンが壊れた。
イヤホンを次々変えているというと、音質にこだわりがある人のようだが、違うのだ。
録音の音質などは生演奏にかなうわけがないのだし、何かをしながら聞き流すのに音の良さは大して重要ではないし、そもそもわたしは音質の良し悪しなどとんとわからぬ。貧乏耳と言っても過言ではない。
イヤホンの代替わりの原因は、ただ単に、それらが次々に壊れていくからだ。
家の中の出っ張りにひっかけ、犬にじゃれられて引っ張られ、流しに落とししているうちに、ある日突然耐え難い雑音が入り、ついには聞こえなくなる。
4代目が力尽きたので、今は非常用のイヤホンを使っている。
普段使っているのは700円程度のものだが、こちらは2000円。自分の中では上物だ。いつものイヤホンと違い、装着しても耳に違和感がない。わからないが、音もそこそこいいはずだ。
5代目の安イヤホンがなかなか届かないので、今日も非常用を使用する。
しかし、プレイヤーの再生ボタンを押しても、音楽が聞こえてこない。プレイヤーを一度リセットしても駄目だ。プラグを抜き差ししたが無音である。
この高価いイヤホン(2000円)も壊れてしまったのだろうか。それとも、考えたくないことだが、プレイヤーそのものが動かなくなったのか。
動揺しながらもう一度イヤホンプラグを抜いてみる。
わたしの肩で、ほろりと動くものが見えた。
それはイヤホンの、耳にいれる部分。
耳に、イヤホンが、入っていなかった。
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