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起きて日常、寝て日常。

 ここには破もなく急もなく、 とりとめなく節操なく知識なく事件もなく全て世はこともなし。

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2026.02.06 (Fri)
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ふるさとの山 ふるさとの川

 当サイトにいらしている方を「閲覧者」と表現していたのだが、ふと辞書をひいてみると、「閲覧」には「調べながら読むこと」という意味があるようだ。調べられては困るいい加減なことしか書いていないので、この表現はやめることにした。
「訪問者」が無難だろうか。少し考えてみよう。
ちなみに「調べられては困るいい加減なこと」とは、言葉の間違いとか、表現の不的確さとか、知識の不確かさとか、読む側を置いてきぼりにする度合いと か、実際の粗忽頻度・程度とか。最後のそれは「きっと大げさに書いているんだわ」と思われればもっけの幸い。実情なんて確認しては駄目です!

今日もさらりと読み流していただきたい日記。



高速バスで岩手県へ。
終点が近くなると岩手の紹介がテープで流れる。

「岩手県は、内陸は緑豊かな山に囲まれ、沿岸にはリアス式海岸を持ち・・・・・・」
「その自然と人情の豊かさは多くの文人を生み・・・・・・」
「『一握の砂』で有名な石川啄木もふるさとのうつくしさを数多く詠んでいます。

ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな」

啄木の有名な歌だ。この歌は岩手の山を思って詠んだのだと思うと感慨もひとしおというもの。窓から見える岩手山もより輝く。
さらにアナウンスは啄木の歌を引用する。

「石をもて追はるるごとく
ふるさとを出(い)でしかなしみ
消ゆる時なし

岩手県の美しさは、芸術家たちを魅了し・・・・・・」

ちょっと待った。
「石をもて追はるるごとくふるさとを出で」ということは、岩手の人は啄木を「石を投げて追いだした」ということではないのか。それは紹介として適切なのか。逆境にもめげずすばらしい歌を詠んだ啄木を賛美しているのか。獅子は我が子を谷に、というのが岩手の気質か。

このアナウンスの原稿を書いた人は、岩手が密かに好きではないのか、短歌の意味を知らないのか、「ふるさとを出でしかなしみ消ゆる時なし」しか見ていないのか。これにOKを出した上の人たちは何を考えていたのか、何も考えていなかったのか。

もやもやしているうちに、バスは終点に着いた。
短歌に気をとられている間、車酔いを忘れられるようにという気遣いだったのかと思いつつ、降り立った岩手はきれいに晴れていた。 
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2007.03.06 (Tue)
Category[日記]
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