本日の日記には、グロテスクな表現が含まれています。
ポストを開けると入っている。
カミソリが。
暗く空ろな紅の中に横たわっている。
昨日も入っていた。
一昨日も入っていた。
明日も入っているだろう。
明後日も入っているに違いない。
何をどれほど裂いたのか、刃も持ち手もすべてが赤黒く染まっているカミソリが。
ポストにはいつも手紙のかわりのようにカミソリが入っている。
畑で目印にするテープやキュウリをからませるためのネットなど、庭仕事で何かを切らなくてはならない用事は意外とあるらしい。そのために義母は家のポス トにカミソリを常備している。しかしこれが散々使い込んだものですっかり赤茶色に錆び付いている。ちゃんと切れるのかどうか疑問だ。
郵便物が届いていないか確認しようとポストを開けると、いつもカミソリが。手紙にカミソリを仕込むのは古典的な嫌がらせだが、ポストに直接安全カミソリが入っているのは新しいかもしれない。いや、嫌がらせで置いてあるのではないのだけど。
ところで「嫌がらせ」でぱっと思いつくのは「トウシューズに画鋲」だよね、やっぱり。「必要な食材を買占め」と双璧をなすと思うのだがどうか。
PR