夏休み。ぜひ「発見」をしていただきたい。
夏休みはだらだらと続く休日ではない。世界の輝きを増すためのツールである。そのツールを生かしてほしい。
つかみとった長い長い時間を使って、多忙の中で見逃していたものを発見し、感動してほしい。
見つけたものはきっと、夏休みがおわった後のあなたのこれからを、少し美しくしてくれるはずだから。
夜。懐中電灯を持って部屋に入る。暗い部屋を手元の明かりだけが照らす。ふと横に目をやると、鏡に映る自分がいた。
そういえば、顔を下から照らすと怖くなるけど、自分のそういう姿は見たことがない。
試してみる。懐中電灯を上に向けて顎の前においた。・・・・・・いまいち迫力に欠ける。素材には十分怖くなる潜在能力があると確信しているので、明かりの位置を色々変えて試行錯誤する。
結果、鎖骨の真ん中あたりか、胸の中央、肋骨の途切れるあたりが光源の位置としては最適と思われた。ただし、人によっては、顎の真下のほうが怖いと感じる可能性はある。
また、光源は、体から離すのではなく、ぴったりとつけた方が効果が高い。
さらに、昔ながらの豆電球ではいかにも人間の悪ふざけという雰囲気で、少々興がさめる。白色LEDのほうが無機質でより恐怖を煽ると感じられた。
自分の「怖い照らし方」がわかって、満足して床につく。
夏休み。ぜひ「発見」をしていただきたい。(中略)
見つけたものはきっと、夏休みがおわったあとのあなたのこれからを、少し美しくしてくれるはずだから。
ことしのなつやすみのじゆうけんきゅうのテーマは、「同じ文章なのに説得力に差があるのは何故か」にしようとおもいます。
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