犬の話。また、汚い話題あり。注意。
飼い犬がじゃれてくる。これから散歩に行くのがわかるのだろう。大喜びで尻尾をふって前足をわたしの膝に乗せてくる。
まったく邪気がない。マンガなどの作中、人里はなれた小屋に住む人嫌いが犬など飼っていて、たまたま訪れた主人公に、人間は裏切るが犬は裏切らないと言ったりする。信頼できるのはこいつだけだと頭を撫でたりする。なるほど、信頼と忠誠で犬の目は澄んでいる。
犬を撫でる。ますます喜んで膝に乗ろうとする。服が汚れてしまうので叱ってやめさせる。着ていたコートには犬の足型に泥のしみがついてしまった。それでも犬は嬉しそう。
出かける前に見回すと、小屋のまわりに犬の粗相のあとが点々とある。先に片付けてしまおうとスコップを手に近づく。
糞の上に、明らかに犬の足跡がついている。
わたしのコートには、先ほど犬にじゃれつかれたときの汚れがついている。
思わず犬の顔を見る。
……謀ったな……ッ!
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