インターネット通販で安い模擬刀を購入した連れあい。飾っておくだけでは嫌なのか、何かに使いたくて仕方がない様子。
そんな折、言い出した。
「俺、ガマの油売りになる」
ガマの油売りというのは、昔の薬売りの一形態だ。立て板に水の口上で膏薬を売った。今では大道芸としてイベントや観光地で見かけることがある。
そのパフォーマンスには日本刀が使われるのだ。連れあいはそこに目をつけたらしい。
ちなみに「ガマの油」は、口上によれば、ガマガエルに流させた汗を煮詰めたもの。
連れあいの話は続く。
「仕事で使うんだから、日本刀を持って歩いていても、捕まらないし」
「袴をはいて」
「お客さんに見守られながら華麗に刀を抜いて」
「ガマガエルを一刀両断!!」
それ、ガマの油売りと違うから。白昼堂々卵生生物相手に辻斬りか。
そうそう。連れあいの「俺、○○になる」シリーズは定番で、今までも
「俺、漫画家になる」
「俺、DIYの達人になる」
「俺、知事選に立候補する」
「俺、庭に川と池とししおどしを作る」
「俺、女子校の教師になる」
「俺、ホームシアターを極める」
「俺、画像加工が上手になる」
と色々あったが、いまだ何一つ手をつけることなく、無趣味の自分を嘆いている。
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