自宅にいらしたお客様を居間に通す。皆、床に座布団をしいて座る。
お客様の座った横には大きな椅子があり、その背もたれの上で猫が電気の紐にじゃれている。位置としてはお客様の真上だ。
猫が自分の上に落ちてはこないかと戦々恐々のお客様。
客人に失礼があっちゃなんねえと立ち上がるわたし。
猫を抱き上げようと近付くわたし。
近付く途中で何か踏むわたしとお客様の悲鳴。
慌ててどけたわたしの足の下に、お客様の足首が。
わたしの体重は猫が頭上に落ちてくる衝撃など問題にならない。
平身低頭。
昔流行した「老人力」、最近たまに耳にする「鈍感力」に続くべく「粗忽力」を提唱しようと思うのだが、粗忽になんらメリットが見出せない。老人力のように洒落にするのも状況によっては難しい。
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