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林の中に珍しいきのこが生えていた。軸はまだ土に埋もれており笠の上だけが少し顔を出している。表面は滑らかで、ところどころぶつぶつとへこんでおり、薄い茶色。他の場所では見たことがない。
これは全貌を観察してみたい。土から抜いてみることにする。素手で触れることが推奨されない種類である可能性も考慮し、手ではなくゴミばさみで挟んでつまみあげる。
ん?きのこにしては硬くて、重い……?
……。
ちょっとー、こんなところにジャガイモ捨てたの誰よー?
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民家も街灯もない自宅の周りは、夜はまさしく帳がおりたような闇である。
月があれば電線の影が落ちるほどに明るいが、そうでなければ何も見えない。ちなみに雲があると雲の白さが光を反射するらしく、多少はましになる。雪は言わずもがな。
ともあれ、今の季節の月の昇らぬ時間はたいそう暗いのだ。
そんな光の届かぬ中、物置小屋に用事があって外にでた。手には懐中電灯。きりりと夜を貫く明かりを頼りに目的の場所まで行く。それにしても暗い。
ふと、好奇心で懐中電灯のスイッチを切ってみる。
ぱちり、という音とともに闇が重量を増す。なにも見えない。なあんにも見えない。
恐れ交じりの感嘆に満足して、再び電灯のスイッチを押す。
ぱちり。
ぱちり。
ぱちり。
何度押しても、目の前は真っ暗。なにも見えない。なあんにも見えない。なあんにも。
どうしたのか。なぜ明かりはつかない。電灯の電池が切れたのか。
ぱちりぱちりぱちりぱちり。
ぱちりぱちりぱちりぱちり。
何度か試して、気がついた。
自分、いつのまにか、目、閉じてた。
汚い話あり。注意。
長く続いた曇天にようやく晴れ間が見え、心明るく足取りはずませ散歩に出た。犬も何となく嬉しげで、自分が手に持ったスコップも心なしか軽い。
秋の虫がしばし休息する草むらにトンボの羽を通して光が降る。夏と秋の交差点を自分と犬が連れ立って渡る。
そんな穏やかな気持ちであったので、犬の糞の始末もすいすいと済ませ。
済ませる、つもりだったのだが。
スコップだと思って持ってきたのが、犬の毛をすくためのブラシだった。
いつもより身体が軽いのも道理。持っているものが物理的に軽かったのだから当然だ。陽光を見上げるひまもなく、慌ててスコップを取りに戻った。秋の陽は、走るには少し熱かった。
品のない話。注意。
と、書いてから省みるに、普段から品のいい話などしていない。
まあ、とにかく注意。
バッグの中、ハンカチの定位置にあった布を取り出してみたら。
下着だった。
連れあい寝言メモ。
「ぅわあああぁぁぁぁあぁ」寝ていた連れあいが悲鳴をあげる。どうしたの、と尋ねると
「病院に行ってお医者さんにおなかが痛いって言ったら『じゃあ銃で足を撃ち抜きましょう』って言われたぁ……」
夢のなかでもかかるお医者様は選ぶべきだ。でも『頭を撃ち抜きましょう』と提案されなかっただけ良心的といえないこともないというのはそんなことないか。
今日は肩のあたりがすうすう、背中のあたりがさわさわする。
風邪でもひいたかと思ったら、タンクトップの首部分から首も肩も腕も全部出して着ていた。
肩は丸出しだし、背中からも落ちそうだし、これは着心地が悪くて当たり前だろう。むしろ服の問題でなく身体の不調だと思った鈍さに問題がありそうだ。
外出から戻ると、玄関に一折のお菓子と美しい字のメモ書きが置いてあった。
メモには冒頭で親戚の名があり、無沙汰を詫びつつ訪問の意図を簡潔に伝え、手土産を仏前に供えてほしいと書いてある。
その末尾に添えられた一文が、我が家でごくごく軽い議論を呼んだ。
問題の文にはこうある。「暮に寄って帰ります。」
年末にまた来るという意味の「暮れに寄る」のではなく、我が家の「墓に寄る」のだろうと特にもめることもなく結論づけられた。
庭でバケツに溜まった水を捨てるときは、庭木に水をやるつもりで思い切りまくようにしている。
毎日定位置から似たような力加減でバケツを振るので、決まった場所以外濡れていないのではいないのではと心配になった。今日はいつもと違ったところにいくようにしよう。
と、意識して手首にひねりを加えてみた。
全部自分の足に落ちた。まあいつもと違うところにかかってはいる。
風呂からあがって、体をふいて、バスタオルを洗濯機にいれて、足元の厚手でごわごわの足拭きマットを手にとって、それで力いっぱい髪を拭いてしまったけど、今日も元気です。キューティクルは元気ではなくなりました。
連れあい寝言メモ。
おはようございまーす。朝でーす。起きてくださーい。
「……」
おはようございまあす。起きてくださあい。
「あ、俺のこと起こしてたの?」
当たり前だ。わたしが他に誰を起こすというのか。
「近所の人を起こしてまわっているのかと思ってた」
迷惑な隣人だなあ自分!