選挙告示前だというのに「今度の村議会選挙に立候補します○○です」と挨拶に来た人が3人もいた。告示前の選挙活動は違反ではないのだろうか。個人的に戸別訪問そのものも好きではない。こちらにも都合というものがある。
別に、上半身パジャマ・下半身ジャージで髪に櫛もいれていないときに来られたから怒っているのではない。
難しいことは忘れて、今日の日記は以下のとおり。
遠方の友人にちょっとした携帯ゲーム機を送ることになった。
伝票には品名を書く欄がある。高いものではないが機械だから、なるべく丁寧に扱ってもらえるような品名を書くべきだろう。
無難なところではワレモノ扱いで「雑貨」か。
しかしノートもたわしもポットも金だらいも花瓶もドライフラワーもバーベキュー用炭も雑貨である。
送り主は、荷物を丁寧に扱って欲しいがために、なんでもワレモノ扱いにすることが多いと聞く。品名が「雑貨」では、宅配便を扱う人が「ああ、いつもの『とりあえずワレモノ扱い』ね」と思いかねない。もう少し扱いに際して緊張を感じる品名を考えることにする。
わかりやすくゲーム機の商品名はどうか。それは少し恥ずかしい。
おもちゃを買ったときに発送伝票に商品名を書かれるのは、たとえ一人暮らしでも嫌なものだ。
わたしも何度か経験がある。「品名 かわいい子猫スイートドリームver.」とか「品名 建設機械ミニカーコレクション」とか(いずれも仮名)。 「品名 うっかり八兵衛 ×1」(実名)も結構びっくりした。
まして相手は実家住まい。中身を書くのは嫌がらせに近い。
そもそも、宅配便関係者がすべて、ゲーム機の名前をみてそれが取り扱いに注意を要するものであるとわかるとは限らないのだ。これも却下。
よくあるところで「精密機器」はいかがか。
わたしにとっては中身と仕組みがよく分からないものは「精密機器」である。
洗濯機も冷蔵庫も精密機器なら、パソコンのハードディスクもアプリケーションも精密機器だし、原子力発電所も地理も、高等数学や物理の公式も精密機器だ。
「white」のwや「know」のkも精密機器である。これらは何故そこにあるのにないがごとく扱われるのか。wやkも皆様のお役に立とうとうまれてきたのに「knife」などに使われては可哀想である。
英語つながりでいけば、「child」と「children」の関係も精密機器だ。どうして「ren」がついただけで「child」まで読み方が変わる のか。「child」の中でも、「renとの合併による読み方の変化受容派」「否受容派(我々はあくまでチャイルドである派)」「そもそもrenとの合併 を認めない派(sでいいじゃん派)」などがせめぎあっているのかもしれない。単語としての「child」が暴動を起こしたという話は聞かないから、幸いに して過激派はいないのだろう。
話がそれた。品名「精密機器」は適切か。ゲーム機は誰が見ても精密機器と言えると思う。そして壊れやすそうなイメージもある。これはいい。
しかし。とそのとき思い出す余計な知識。
子どもには見せられない映像作品のメディアやグッズを業者が送るとき、「精密機器」と品名を書くのが定番だと聞いたことがある。
送り主の名前からよもや誤解はうけないだろうが、こんなことを思い出してしまっては「精密機器」は使いづらい。
手詰まりだ。なんと書くべきか。
手元の伝票には、「精密機器」で決めかけたときに書いた「機」の文字。なぜ一文字目の「精」を書かなかったのかは、それがわたしだからとしか言えない。
もう「機」は決定なので、そうだなあ、「機械類」でいいか。なんだか印刷機械とか入っていそうだけど、壊れ物であることは伝わるだろう。
伝票の品名ひとつにこめられたさまざまな逡巡を誰が知ろう。世界はドラマに満ちている。
集荷してトラックに戻っていく配達員の背中を見ながら、感慨を隠し切れないわたしだった。
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