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地を這う獣だったヒトは、いつか空を飛ぶようになった。
より高く、より高く。蒼穹の底を突き抜けて、宇宙へ。
しかし、かつて神の座と仰いだ場所を見下ろすことができても、ヒトは食わねば生きてはいけぬ。ヒトは神にはなれなかった。
空の蒼を抜けて地の青を見た人でさえ、腹は減る。
まして、地を這い続けるわたしなど。
おなかがすいたらぐうぐうぐう♪
空腹である。お菓子の買い置きはなく、食パンは今朝費えた。仏壇に供えてある家族の共通財産に手を出すのは、死後ご先祖に怒られそうで嫌だ。
くっ・・・・・・村で最強の粗忽者と謳われたわたしが、兵糧攻めに敗れるとは・・・・・・っ。何たる、何たる不覚っ。
歯噛みしながら押入れをあけたら、出てきた。
去年購入し、そのまま忘れていた、かの保存食。
天より高き場所に昇ることよりも、地上を選んだ草の根の英雄。
「散財」1年ぶりの更新 「宇宙食」第2章
毎度レビュー以外の文章が長くて申し訳ない。
今回も宇宙食である。
4種類とも製造者については表記がない。販売者は全て同じ。宇宙食にも使われている製法でつくられているが、実際に宇宙で食べられたものではない旨、ストロベリーショートケーキに注意書きがある。
その製法とはフリーズドライ。軽く検索したところ、凍らせて、さらに真空状態にして水分をとばす方法と理解した。
そんなことより、空腹だ。早速食べてみる。
袋を開けると、ふんわりとソースの香りがする。
中身は4個入り。まさにたこ焼きの外見だが、小さい。500円玉を一回り大きくしたくらいの一口サイズだ。以前の宇宙食アイスが、大きいけれどぼろぼろ とくずれて食べにくかったことを思うと、これは嬉しい。不毛の宇宙に出て食事をこぼすのはあまりに損失が大きい。いつも食物を地上の重力に委ねているわた しは考える。
ソースが別添というわけではない。それでもソースのにおいがするのだから、すでに本体に味がついているようだ。
食べてみる。表面は少しだけ固め。ガリリと噛み破ると、サクサクというにはわずかにザクザク。ザクザクというには少々サクサク。
美味い。たこ焼き味のスナックをさらにたこ焼きにした味。加工前が本物のたこ焼きなのだから当たり前か。
原材料には、キャベツのほか、紅しょうがに揚げ玉、もちろん蛸も記載されている。「かつおだし」が材料に入っているのがポイントが高い。個人的に。
カッターで割ってみた。ちゃんと蛸が入っている。結構大きい。
蛸のある部分とない部分を別々に食べてみる。前者はガリガリとしていて、後者はサクサクだ。食べたとき、すこし歯ごたえを感じるのは蛸の食感か。
結論。好きな味。リアルなスナック菓子感覚。
パッケージを開けてもあまり香りを感じない。わたしは鼻があまり良くないので、そのせいかもしれぬ。
・・・・・・なんだかプリンぽくない。表面のざらざらした、卵色の塊が3個。そしてわが愛するカラメルソースはないようだ。哀しい。
哀しみを抑えつつ口にいれる。
塊はさらりとほどけて、あとは粉。粉っぽい。和菓子の落雁を、食感の悪さを極めて作ったような印象。
甘い。すごく甘い。
さらに食べた後でべたべたねばねばしたものが歯茎のあたりに残る。
なんと言うことだ。あの美味なるプリンがフリーズドライにするとこんなことに。プリンを凍らせたお菓子はそれなりにおいしいのに。フリーズはいいがドライは鬼門か。
結論。プリンは地上に限る。
2個入り。
小さなカップに入っている。弁当用冷凍食品のグラタンそのままの見た目で、思わず笑ってしまう。光沢を消した出来のいい食品サンプルのようだ。真ん中のえびが豪華に見えて、小さな幸せを感じる。
ホワイトソースとチーズの焼けたにおい。すなわちグラタンそのものの香り。これは期待が持てる。
カップとグラタンはくっついてはいない。グラタン部分だけ手に取って食べられる。
軽い食感。さくさくほろほろのソース部分。
適度な歯ごたえ。ざくざくのえび。
食べた瞬間は味が薄いように思うが、すぐに濃縮されたグラタンの風味がやってくる。味はむしろ濃いほうだ。
美味である。
結論。外見から沸き起こる期待を裏切らない味。
本来のケーキがあまり香りのないものなので、嗅覚による印象は強くない。ただし、鼻を近づけるとイチゴのみずみずしいにおいがする。
グラタンについで、ケーキそのままの見た目。スポンジ2層とクリーム2層、一番上にジャムという5層構造。普通のケーキのまわりにまいてある透明フィルムもそのまま再現している。
ただ、クリームをよく見ると非常に細かい粒状で、食べたときの粉っぽさを予想させる。
あまりにも「ケーキ」なので、皿にのせてフォークを添えてみた。
違和感がなくていい。このまま誰かに出してみたい。
ではいただきます。フォークは使わず手づかみで失礼。
ケーキなのに弾力がない。他の宇宙食と同じほろほろの食感。しかしすぐとけてしまう。食べ応えがないわけではないのに、何か幻を食べているようなおかしな感覚。
試みに各層を別々に食す。
スポンジ部分は、ものすごく柔らかく作ったラスクのようだ。それでも味がスポンジケーキなので脳が混乱する。
クリームは予想したほどには粉っぽくない。少し粘度があり、クリームとしての体裁を保っている。
ジャム部はカリカリ。味はきちんとイチゴ味。
そしてやはり甘い。甘いのだが、食感がさらりとしているので、食べにくいというほどではない。
結論。見た目と食感のギャップで、あまり味に気がまわらない。
以上。
フリーズドライ加工していない元の食べ物のほうが美味しいのはもちろんだが、話の種に食べるにはよろしいかと。無論来るべき宇宙旅行時代に備えての予行練習として試してみるのもまたよし。
水分がまったくないので、食べるときは傍らに飲み物を置くことを推奨する。
空腹も慰められたので、報告終わり。
ここから余談。
ストロベリーショートケーキのあまりのケーキらしさに感動し、フォークを添えてみた管理人。魔がさしてフォークを使って普通のケーキのように食べてみようと試みた。
フォークで切ろうとする。押し返されるフォーク。かたい。
さらに力をいれる。ぐっと、押し付けるフォーク。
結果。
惨事に。
・・・・・・手づかみで気軽に食べられるのも、宇宙食の魅力ですね!
もうひとつ蛇足。 1年前に買ったものは、賞味期限が切れていた。 人類がフリーズドライ製品を持って、アルファ・ケンタウリに行く日は遠そうだ。