家人が出先で、ご当地ヒーローのお披露目に出くわした。
興奮気味で語る。「登場の仕方がすげえんだよ!」。
確かに第一印象は大事だ。初陣ということで工夫をこらしたのだろうか。ヒーローのすごい登場というと、爆煙とともにあらわれたり、空からおりてきたり、色々なジャンプを連続で決めたり。そんな絵が浮かぶ。
「いやいや、違うんだ」そんなものではない、と家人は否定する。「変身スーツの構造に欠陥があるらしくてさ」。
はい?
「前が見えないみたいで、付き添いの人に手をひかれて出てきた」
それは思ってもみない新機軸だ。
昔の時代劇に車椅子に乗った主人公がいたとふと思い出す。マックス・カラドスなる探偵もいるし。歩行介助が必要なご当地ヒーローもありかもしれない。
本人もヒーローとして生まれたからにはヒーローとして生きたかろう。
多少前が見えなくても、町のために頑張ってほしい。
わたしも多少前を見てなくても、自分のために頑張る。
ヒーローよ、勇気をありがとう。
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