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1 ホウレンソウのくるみ和えをつくることにする。
2 くるみの入った瓶を取り出す。
3 ナッツ類が大好きなので、調理者特権でくるみをそのまま味見。
4 味見。
5 味見。
6 味見。
7 美味かった。くるみの瓶を元の場所へ。
8 くるみ和え用に取り出すのを忘れていた。
1~8の手順を2セット繰り返す。
その後、すり鉢に取り出したくるみに対して4~6の手順を繰り返し、料理用の分を足りなくさせた。
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食後のお飲み物は、コーヒーと紅茶、どちらになさいますか。
「ええと、じゃあ……『こーてぃー』で」
どっちだ。
雑誌に天然ブリの広告が載っていた。魚の宣伝とは珍しい。色々な効能も書いてある。魚が体にいいのは周知の事実だ。味もうまい。ブリならブリ大根にするか照り焼きにするか迷うところだ。
いわく「天然自然の」。
いわく「肌が若返る」。
いわく「毎月お届け」。
いわく「手軽にとれる」。
いわく「一日数粒」。
……何か、おかしい。
「天然サプリ」の通販だった。
さて。
まずは、ほねめん、なる後半から検証しよう。
めんは麺だ。これは漢字で書いてあったし、例の看板がラーメン屋のものであったことからも明らかである。
ほねは骨だ。これは二通りの解釈が考えられるだろう。動物の骨の一部が麺に入っているか、あるいは麺が骨のように固いか。前者だとすれば麺の喉越しをそこなわないよう骨は粉末にして練りこんであるに違いない。後者ならば麺をいわゆる「バリカタ」「ハリガネ」に準じる硬さに茹でるのだ。あるいは、長崎皿うどんのような固いまま食べるタイプの麺なのかもしれぬ。
語順は前後するが次に、こうぶた、あるいは、こうとん、という言葉について考えてみる。
豚はわかるが、こう、なる語がわからない。高?請う?公?どれもしっくりこない。そもそも「こう」は平仮名表記だった。
最も可能性が高そうなのは、「こう豚」というブランド豚が存在することだ。こうぶた、でも、こうとん、でもインパクトに欠けるネーミングではあるが、「こう」なる地名が存在するかもしれない。ブランド肉に産地の名前をつけるのはよくあることだ。
つまり、こうぶたほねめん、とはあまり知られていないブランド豚を使用した固めあるいは骨の粉末を練りこんだカルシウムたっぷりの麺類である。
これが、バスの窓からちらりと見かけたラーメン屋の看板に関する自分の考察だ。非常に論理的でほれぼれするではないか。
そして。
帰りのバスで、再び同じ道を通る。
行きのバスから見かけた看板を、もう一度見る。
こうぶたほねめん、と何時間か前の自分が読んだその看板には、
「ニラ豚骨麺」と黒々と大書されていた。
本を読んでいるところに、連れあいが話しかけてきた。
「何読んでるの?」
推理小説。今ちょうど謎解きのところ。
「作者はなんていう人?日本人?」
翻訳物は苦手だから、日本人だよ。佐藤明(仮名)という人が書いた短編。
「よし、わかった!犯人は……鈴木だ!」
当てずっぽうで犯人の名前を当てるつもりらしい。せめて登場人物一覧を見せたいが、あいにくと一覧のついていない本だ。連れあいもそんなものはいらない、勘で的中させると意気ごんでいる。
とりあえず、犯人の名前は鈴木ではない。
「違うのか……。犯人の名前は、よくある名前?」
わたしの知り合いにはいないけど、よく聞く名前ではある。
「じゃあ、浅倉だ!」
確かに「アサクラ」は推理小説でよく見る名前だが、この小説には登場しない。
「えー……じゃあ、斑目(まだらめ)が犯人だ!」
平凡な名前だと言っているのに。「斑目」さんはある種の物語では好んで使われる苗字ではあるけれど。
いずれ、第六感で分かるわけがない。あと一時間人名を挙げ続けても、この小説の犯人を連れあいが指摘できるとは到底思えぬ。
「そんなに難しい名前なの?じゃあ犯人は誰なのよ?」
リチャード。
……。
「ずるいよ!!」
作者が日本人だとは話したが、日本を舞台にした話だなんて誰も言ってない。
夕食後、義母に聞かれる。
「かれえまだあったわよね?」
昨日の夕食はカレーライス。
今日の夕食はカレイの煮付け。
ど、どっちだ!?
連れあい寝言メモ。
「いつになったら掃除機に音楽プレイヤーとプロジェクター機能が搭載されるんだろう。ね!」
いつになってもそんな壊れやすそうでやかましそうな掃除機はいらない。ね!
「○○農場の卵
味が濃くて大きい、食べ応えのあるたまごです」
そんな心そそられるフレーズの書かれた店頭POPの下に並べられた卵のサイズ表記が
「M」。
medium ではなくて max の略なのだろう。きっと。
以前は一日一通くらいは届いていた郵便物が、地震以来届かなくなった。郵便屋さんもほとんど見かけない。日本全体が非常事態なのだから仕方がない。そのうちうんざりするくらいダイレクトメールやら何やらが送られてくる日常が戻ってくるだろう。
そんなことを考えていた今日、我が家の郵便受けに一通の封書が。
ポストに手を差し入れる久しぶりの感覚。感動しつつ取り出すと、それは。
クレジットカードの請求書だった。
嬉しいけど複雑。複雑だけど嬉しい。実に複雑。
予約無しで美容院に行った。「1時間ほどお待ちいただくことになると思いますが」。
1時間か。予約無しでその程度ですむならと待たせてもらうことにする。
1時間半経った。持っていった文庫本も読み終わってしまった。備え付けの雑誌でも読もう。
まあ予約してないのだから仕方がない。
さらに1時間経過する。手に届くところにある雑誌で興味のある記事は一通り目を通した。お腹がすいたがまだ呼ばれる気配がない。
まあのんびり待とう。
ようやく施術に入ったものの、美容師さんが度々ほかのお客様のところに行ってしまいなかなか進まない。
まあ4人ほどのお客様を2人でさばいているのだから贅沢を言うべきではないだろう。
結局美容院を出たのは入店から4時間後だった。どの店もランチ営業は終わっており、食事をできそうな場所が無い。
まあわざと長く待たされたわけでもないし、飛び込みで行った自分が迂闊だったのだ。
予定より帰りが遅くなりそうなので義母に連絡する。電話で要件を伝えた後、義母が不審そうに尋ねてきた。
「どうして公衆電話からなの?」
はあ。携帯電話を家に忘れまして。
「ふふふっ」
……笑われた。
美容室であんなに時間をとらなければ、今日自分が携帯電話を忘れたことは誰にも知られずに済んだのに。
おのれ美容室め!
以上、心おだやかに許し続けた一日が、最後の最後で駄目になったお話。